5つ編みの簡単なやり方と崩れない法則!ヘアから手芸・パンまで徹底解説
立体感と圧倒的な華やかさから、一見すると熟練のプロにしかできない難技のように思える「5つ編み」。編み目が細かく幾何学的に組み合わさっているため、「どうやって指を動かしているのか見当もつかない」と敬遠してしまう方が少なくありません。しかし、その構造原理は極めて明快であり、基本となる1つのルーティンさえ把握してしまえば、初心者であってもスムーズに美しい編み目を生み出すことができます。
この技法は、日常のヘアスタイルや華やかなブライダルヘアをはじめ、手芸におけるミサンガ作り、強度と意匠性が求められるパラコードやレザークラフト、さらにはベーカリーにおけるパンの成形に至るまで、多彩な分野で活用されています。本稿では、迷わず編み進められる手順や編み図の考え方、長時間の使用でも崩れない編み方のコツまでを余すところなく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:5つ編みの基本は「外側の束を【上・下】に通して中央へ送る」動作を左右交互に繰り返すだけのシンプルな2拍子リズム。
- 要点2:ヘアアレンジ、ミサンガ、レザークラフト、パン成形まで応用可能であり、仕上がりの美しさは均一な「テンション(張力)管理」で決まる。
- 要点3:崩れを防ぐ最大の秘訣は、編み始め前のベース剤仕込みと、編み終えた後の「外側1ミリを引き出す繊細なほぐし」にある。
【1つの法則で激変】5つ編みのやり方は「上・下」の繰り返しだけで簡単!
三つ編みができる方なら、5つ編みの習得に特別な才能は必要ありません。三つ編みが「端の毛を中央へ重ねる」作業の繰り返しであるのに対し、5つ編みは「端の束を隣の束の【上】を通し、その次の束の【下】をくぐらせて中央へ配置する」という平織り(ウーブン構造)の法則で成り立っています。
まずは、頭の中で編み図をイメージしやすいよう、左から順に毛束を「1・2・3・4・5」と番号で捉える5つ編み初心者向けの手順を整理します。
【基本の平編みステップ】
1. 髪や紐を均等に5分割し、左から「1・2・3・4・5」と配置する。
2. 一番左の「1」を、隣の「2」の上を通し、「3」の下をくぐらせて中央へ送る(並びは「2・3・1・4・5」になる)。
3. 次は一番右の「5」を、隣の「4」の上を通し、中央に来た「1」の下をくぐらせる(並びは「2・3・5・1・4」になる)。
4. 再び一番左になった「2」を、隣の「3」の上、その次の「5」の下へ通す。
5. この「端から上・下・中央へ」を左右交互に繰り返すだけで、規則正しい編み目が完成します。
さらに表現の幅を広げる要素として知っておきたいのが、5つ編みの表編みと裏編みの違いです。通常の「上・下・上・下」で編むとフラットでリボンのように滑らかな質感の「表編み」になります。一方で、最初のアクションを「下・上」と逆にして編み進めると、編み目がくっきりと表面に立体浮き出しになる「裏編み(ダッチブレイド形式)」に変化します。求めるボリューム感や用途に合わせて使い分けるのが上達への近道です。

用途別5つ編みの特徴比較|ヘア・クラフト・パン成形の難易度と注意点
5つ編みの技法は、扱う素材によって求められるテンションや下準備が大きく異なります。以下の比較表で、分野ごとの難易度や仕上がりを左右する重要数値を把握しておきましょう。
| 適用ジャンル | 難易度 / 所要時間目安 | 一般的な基準・適正テンション | 編集部の見解・綺麗に仕上げる勘所 |
|---|---|---|---|
| ヘアアレンジ(地毛・リボン) | ★★★★☆ 約5〜10分 | 中テンション (毛束を均等に20%ずつ分割) | 事前にヘアバームを馴染ませて浮き毛を抑制。完成後に端だけを1〜2mmつまんでほぐすと一気に垢抜けます。 |
| ミサンガ(刺繍糸・レース糸) | ★★☆☆☆ 約30〜45分 | 高テンション (1本あたり約90〜100cm) | クリップボードで端を固定して常に真下へ引き締める。配色の順番を固定することで美しいボーダーや斜め模様が出現します。 |
| パラコードクラフト | ★★★☆☆ 約15〜20分 | 強テンション (耐荷重約250kgの4mmコード推奨) | コードの厚みで編み目が詰まりやすいため、交差部の角度を90度に保つ意識を持つと平坦で強靭なストラップになります。 |
| レザークラフト(トリック編み) | ★★★★★ 約20〜30分 | 低〜中テンション (革厚1.5〜2.0mm程度) | 両端がつながった1枚革のスリットをくぐらせるため、下部のねじれを定期的に解消する特殊な送り手順の理解が不可欠です。 |
| パン成形(ハッラー・ツォップ) | ★★★☆☆ 約3〜5分 | 極軟テンション (引っ張らず置くように交差) | 生地を強く引っ張ると発酵時に裂ける原因に。棒状の太さを均一に伸ばし、ゆとりを持たせて編み上げることが重要です。 |
プロ美容師直伝!5つ編みヘアアレンジと崩れない方法の極意
ヘアスタイリングの現場において、5つ編みは「編み込みよりも手軽なのに、編み込み以上に凝って見える」優れたアレンジとして支持されています。しかし、「編んでいる最中に毛束が混ざる」「時間が経つと編み目がゆるんで落ちてくる」という悩みも少なくありません。サロンワークの現場から導き出された崩れない編み方のコツをご紹介します。
まず絶対条件となるのが、編む前のベースメイクです。乾燥した髪のまま編み始めると摩擦が弱く、毛先へ向かうにつれてバラつきが生じます。スタイリングオイルとセット力のあるヘアバームを「1:1の比率」で手のひらに伸ばし、髪の内側から毛先までしっかり馴染ませておくことで、毛束同士の密着度が劇的に向上します。
また、お呼ばれヘアやイベントで圧倒的な存在感を放つのが、リボンを組み込んだ5つ編みリボンアレンジです。髪を3束、細めのサテンリボンを2本用意し、合計5本の構成で編み進めます。このときリボンを「2番」と「4番」のポジションに配置して地毛と交互に交差させると、編み目全体にリボンが均等に織り込まれ、まるで工芸品のような仕上がりになります。
仕上げの「ほぐし」にも明確なルールが存在します。編み目の中央部分を引っ張ってしまうと全体の構造が崩壊するため、必ず「一番外側にあるループの端1ミリ」だけを指先でつまみ、放射状に微量ずつ引き出すのが成功の法則です。最後にハードスプレーを20cmほど離した位置から吹きかけることで、1日中キープできる耐久性が生まれます。

手芸・DIYへの応用|ミサンガ・パラコード・レザークラフトの実践テクニック
手芸やクラフトの分野における5つ編みは、単なる装飾を超えて「幅広な形状と耐久性の両立」を実現する実用的な編み方として重宝されています。
手軽に挑戦できる5つ編みミサンガの作り方では、刺繍糸のカラー配置がデザインの鍵を握ります。同系色のグラデーションで5色を並べると滑らかな陰影が生まれ、白を1本挟むとコントラストの効いた爽やかな仕上がりになります。編み進める際は、クリップボードやマスキングテープで基部を固定し、常に糸の引き締め加減(テンション)を一定に保つことで、既製品のような均一な幅を維持できます。
一方、アウトドアギアとして人気の5つ編みパラコードは、平たく広い帯状に仕上がるため、カメラストラップやペット用リード、ブレスレットに最適です。4mm径のパラコードを使用する場合、交差部が浮きやすいため、親指の腹で結び目をしっかりと押さえながら直角に近い角度で折り返していくのが堅牢に仕上げるポイントです。
クラフト上級者を魅了するのが、5つ編みレザークラフトの代表格である「マジックブレイド(トリック編み)」です。端を切り落とさず、1枚の革帯に4本のスリットを入れて5本足にした状態から編み込みます。編むたびに下部で発生する革のねじれを、下のループをくぐらせて相殺しながら進めるこの幾何学的な技法は、マスターすると金具を使わない美しいレザーブレスレットを仕立てることができます。
さらに料理の世界でも、伝統的なユダヤの安息日パン「ハッラー」やスイスの伝統パン「ツォップ」において5つ編みパンの成形が用いられます。5本の生地の太さをミリ単位で揃え、編む際に生地を引っ張らずふんわりと重ね合わせることで、焼成時に均等に膨らみ、美しい焼き色のコントラストが生まれます。
【実態検証】初心者がつまずく3大落とし穴と現場目線で見えたリアル
実際に5つ編みに初挑戦したユーザーの声やコミュニティの検証データを分析すると、初心者が挫折するポイントには明確な共通項が存在します。現場で頻発する「3大落とし穴」とその具体的な解決アプローチを解説します。
【落とし穴1:編んでいる最中に毛束の位置が分からなくなる】
初心者の多くは「今自分がどの毛束を持っているか」を毛束そのもので追おうとします。しかし正解は、毛束ではなく「手のポジション(左端・左中・中央・右中・右端)」を固定して把握することです。端の1本を「上・下」と動かしたら、その時点で一度手を休め、机や太ももの上に5本の束を平らに整列させる癖をつけると、迷子になる現象を完全に防ぐことができます。
【落とし穴2:左右で編み目の大きさが歪んでしまう】
利き手側の引っ張る力が強くなり、編み目が左右非対称に曲がってしまうケースです。これを防ぐには、「毛束を引っ張って締める」のではなく、「交差させた毛束を編み目の付け根に指で優しく押し上げる」感覚で編み進めることが効果的です。張力ではなく位置決めによって目を揃える意識を持ちましょう。
【落とし穴3:途中で指が疲れて毛束を離してしまう】
5本の束を常に5本の指で別々に握ろうとすると、手の筋肉に過度な負担がかかります。実際のアクションにおいて「動かしているのは端の1本だけ」であり、残りの4本は小指と薬指、手のひらで軽く挟んでキープしているに過ぎません。脱力して1工程ずつ確実に処理していくことが、指の疲れを防ぐ現場の知恵です。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「手先が器用でないと無理」は嘘?
ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「5つ編みは指が器用な人しかできない」「3つ編みすら苦手なら絶対に無理」といった言説が散見されます。しかし、これは明確な誤解です。
構造力学的に見れば、三つ編みは3本の束が立体的に交差するため感覚的な力加減が必要ですが、5つ編みは「二次元的な織物(ウーブン)」のロジックに極めて近い構造をしています。つまり、感覚ではなく「ルール通りに置く」という機械的な作業の積み重ねであるため、法則さえ理解してしまえば、三つ編みよりも編み目のブレが発生しにくいという側面すら持ち合わせています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
5つ編みへの挑戦において、自身の目的や現状のスキルに応じた向き・不向きの判断基準は以下の通りです。
【5つ編みを今すぐ試すべき人】
・三つ編みやくるりんぱなど、定番ヘアアレンジにマンネリを感じている人
・リボンや異素材を組み合わせた、周囲と被らないデザインを作りたい人
・太さと強度があり、見た目も平坦で美しいストラップやブレスレットを作りたいクラフトファン
・ルールに基づいた手順を反復する作業が得意な人
【まずは基礎からステップアップすべき人】
・地毛の長さが肩上で、毛束を分けるとパラパラと短い毛が落ちてきてしまう人(※まずはヘアピン固定の練習や4つ編みから推奨)
・ベース剤を使わずにサラサラの髪のままいきなり編もうとしている人(※摩擦不足でほどけやすいため下準備が必須)
【5つ編み】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:三つ編みしかやったことがない初心者ですが、本当にいきなり5つ編みを編めるようになりますか?
A1:問題なく編めるようになります。最初は毛糸や太めの紐など、手元が見えやすく摩擦のある素材をテーブルの上に置き、「上・下・中央」と声に出しながら練習するのがおすすめです。指の動かし方のリズムを体が覚えてしまえば、地毛や細かい素材でも自然と手が動くようになります。
Q2:編んでいる途中でどの束を動かしていたかわからなくなったらどうすればいいですか?
A2:編み目の付け根を観察してください。左右どちらかの「一番外側にある束」が、まだ他の束と交差せず外側へ飛び出しているはずです。その飛び出している外側の束が、次に「上・下」と動かすべきスタートの束になります。
Q3:ヘアアレンジで5つ編みをする場合、地毛の長さはどのくらい必要ですか?
A3:胸上あたりのセミロングからロングヘアが最も編みやすい長さです。レイヤーが多く入っている場合は途中で毛先が飛び出しやすいため、編む直前にやや固めのヘアワックスをしっかり揉み込んでおくか、編み終わった後に飛び出た毛を少量のスプレーとUピンで抑えるのが綺麗に仕上げるコツです。
まとめ:基本のリズムさえ掴めば5つ編みは一生モノのスキルになる
5つ編みは、複雑に見える外観とは裏腹に、「外側の束を上・下の順で中央へ通す」という極めて合理的なアルゴリズムで構成されています。この原則さえ身につけてしまえば、ヘアセットのバリエーションが劇的に広がるだけでなく、ハンドメイドや本格的なクラフト製作、パン作りといった幅広いものづくりの場面で自由自在に応用することが可能です。
まずは手元にあるリボンや紐を使って、2拍子のリズムを指先に覚えさせることから始めてみてください。均一に揃った美しい編み目が手元から生み出される感覚は、一度掴めば日常のスタイルをワンランク引き上げる確かな武器になるはずです。 (出典: 5 つ 編み(Yahoo!ニュース))