2026年、日本のグルメシーンを席巻中!フィリピンの極上モツ料理「tuwalya Ng Baka」がなぜ今、東京の食通を虜にしているのか?
tuwalya ng baka(トゥワリャ・ン・バカ)という言葉を、あなたはもう耳にしただろうか。2026年に入り、東京や大阪のトレンド感度の高いエスニックレストランや居酒屋のメニューに、この不思議な響きを持つ料理が突如として姿を現し始めている。一見すると馴染みの薄いフィリピンの伝統食材だが、その正体は丁寧に下処理された極上の牛ハチノス(牛の第2胃)だ。
これまで日本のフィリピン料理といえば、豚肉を炒めたシシグや紫芋のアイスを載せたハロハロが定番だった。しかし、肉好きの食通たちがこぞってSNSに投稿し始めたことで、今やtuwalya ng bakaを主役に据えた濃密なピーナッツシチュー「カレカレ」や温かいお粥「ゴト」を求める行列が都内各所にできている。独自の歯ごたえと噛むほどにあふれる深いコクが、長年モツ煮込み文化に親しんできた日本人の舌を見事に撃ち抜いたのだ。
東京の路地裏から火がついた「新世代モツブーム」
2026年の東京フードシーンにおいて、最も急速にシェアを伸ばしているのがアジアンモツ料理だ。新大久保や高円寺、恵比寿の路地裏に続々とオープンしているディープなフィリピンバルでは、従来のイメージを覆す洗練された一皿が提供されている。
深夜の居酒屋街を歩けば、赤提灯の下でワインやハイボールとともに煮込み料理をつつく若者たちの姿がある。彼らが目当てにしているのは、かつてマニラの屋台街で愛されていたソウルフードだ。和食の「もつ煮」にどこか通じる安心感がありながら、スパイスやナッツの香ばしさが加わった新鮮な体験が、Z世代からミドル層まで幅広く受け入れられている。
見た目はまるで「タオル」?名前に隠された意外な由来と職人技
タガログ語の「tuwalya」は英語の「towel(タオル)」、そして「baka」は「牛」を意味する。つまり直訳すると「牛のタオル」だ。牛の第2胃袋であるハチノスの表面にある独特の格子状の凹凸が、まるでフワフワのハニカム構造のタオルに見えることからこの名がついた。
しかし、この食材を極上の料理へと昇華させるには、並々ならぬ仕込みの手間がかかる。生のハチノスには独特の強いクセがあるため、シェフたちは数時間にわたる丁寧な下ゆでと臭み消しの作業を繰り返す。レモングラスやニンニク、ローリエとともにじっくりと弱火で煮込まれたハチノスは、臭みが完全に消え去り、驚くほど柔らかくプルプルとした極上の食感へと生まれ変わるのだ。
ピーナッツソースとの悪魔的融合「カレカレ」の衝撃
この食材の魅力を最大限に引き出す代表的なフィリピン料理が、伝統の黄褐色シチュー「カレカレ(Kare-Kare)」だ。アチオーテと呼ばれる天然種子から抽出した鮮やかなオレンジ色のオイルと、香ばしく焙煎したピーナッツペーストを合わせた濃密なスープで煮込んで作られる。
トロトロになるまで煮込まれたハチノスに、コクのあるピーナッツソースがしっかりと絡みつく。そこに「バゴオン」と呼ばれる発酵アミエビの塩辛を少し添えて口に運ぶと、甘みと塩気、そして海鮮の旨味が口いっぱいに広がる。この味覚の立体感こそが、一度食べたら病みつきになると話題を呼んでいる最大の理由だ。
日本の居酒屋文化「モツ煮」との親和性が生んだ奇跡
なぜ今、日本でこれほどまでに受け入れられているのか。その背景には、日本人が古くから培ってきた「モツ食文化」との親和性がある。
もつ鍋や煮込み、ホルモン焼きに親しんできた日本人にとって、ハチノスの食感自体は非常に馴染み深い。醤油や味噌のベースを、香ばしいナッツやニョクマム風の魚醤に置き換えたアプローチは、違和感なく素直に「美味しい」と思わせる説得力を持っている。既存の居酒屋チェーンでも、創作メニューとして導入する動きが急速に広がっている。
2026年最新!都内で本物の味を堪能できる注目の新店舗
現在、都内には本場の味を現代風にアップデートした注目店が目白押しだ。六本木にオープンしたプレミアム・フィリピンダイニングでは、低温調理で極限まで柔らかくしたハチノスに、濃厚なクラフトピーナッツバターを合わせたモダン・カレカレが話題を集めている。
一方、新宿のガード下に店を構えるアジアンスタンドでは、手軽な串焼きスタイルや、締めの一杯として楽しむ熱々のスープ仕立てが人気を博している。どの店舗も予約が取りづらい状況が続いており、この熱狂は一時のブームにとどまらず、新たな定番グルメとして定着する気配を見せている。
自宅でも再現可能?エスニックショップで手に入る極上レシピ
店舗での人気に伴い、アジア食材店やオンラインショップでは下処理済みのハチノスを購入する人が急増している。家庭でも意外なほど簡単に本場の味を再現できる点が、料理好きの心を掴んでいる。
圧力鍋を使えば、下ゆでの時間を大幅に短縮可能だ。市販のカレカレミックスや無糖のピーナッツバターを活用すれば、週末の特別なディナーとして本格的なエスニック煮込みが完成する。冷えたビールやハイボールとの相性は抜群で、家庭の食卓に新しい風を吹き込む定番レシピとして注目されている。 (出典: tuwalya ng baka(Yahoo!ニュース))